熱中症

今年の夏はどんな感じですかね?例年通り猛暑になるのでしょうか?恐ろしい( ;∀;)
毎年夏の時期は天気や暑さ指数をにらめっこ。特に今年初めて本格的な夏を迎える0歳児さんや初めて集団保育に入ったお子さんは特に気をつけないとですね。
もちろん、他のお子さんもですけどね。
そうして、園での研修(園全体の熱中症に対する理解や対処の仕方の周知)もですが、保護者の方に向けての熱中症対策にとりくむ園の対応やお願いなどを番外編のお便りとしてこの梅雨の時期に配布することにしました。
園の取り組みを理解していただき保護者が安心して園に預けていただけたら幸いです。
また、中には「もう少し、外で遊ばせてほしい」と要望する保護者様もいるかもしれませんが、園ではしっかり対策をして行っているということを示せば納得していただけると思います。
参考になればうれしいです。
熱中症について当園での取り組みとお願い(実際のお便り)
〇熱中症について当園での取り組みとお願い〇
暑い時、私たちの体は血管を広げて外気に体内の熱を放散したり、汗をかいて蒸発させたりして体温の急激な上昇を防いでいます。
しかし、気温が高すぎると体内の熱は放散されず、湿度が高いと汗は蒸発できません。熱中症は周りの温度に体が対応することができず、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、対応調整機能がうまく働かないなどの原因で起こります。
熱中症は気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いなどの環境以外でも、その日の体調にも影響されやすく、特に小さな子どもは汗腺をはじめとした体温調整機能が十分に発達していないため熱中症になりやすいと言われています。
当園では「子供の命を第一」に楽しく園生活を送るために園の熱中症対策についてお伝えします。
●散歩、戸外遊びについて
・お子さまの体調を考慮して行います。
(食欲不振、睡眠不足など体調がすぐれない場合は園内で個別保育となる場合
があります。)
・暑さ指数(気温、湿度、日射、輻射などの熱環境を総合的に計算した指針)を
測ります。
暑さ指数28℃以上は厳重警戒となるため、27℃以下のみ戸外遊びを行います。
散歩・戸外遊び中、保育者は暑さ指数計を携帯し管理します。
・散歩・戸外遊びの前後に水分補給をする時間を設けます。また、遊び途中に
自由に飲水できる対応をとります。
●室内の生活について
・温度25℃前後、湿度70%以下、暑さ指数27℃以下にします。随時子どもの様
子を見ながら冷房の調節をします。また、直射日光が入らないようにカーテン
をします。
・30分毎に水分補給の時間をとります。
●ご家庭での生活についてのお願い
・睡眠、栄養を十分にとるようお願いいたします。特に朝食はしっかりとり登園
してください。
・少しでもいつもと違うことがありましたら配慮いたしますので、職員にお伝え
ください。
・水筒の中身は水や麦茶などのカフェインが入っていないものをご用意下さい。
緑茶や紅茶などカフェインが入っている飲み物は利尿作用があり、飲んだ分お
しっことしてでてしまうことがあります。
・服装が透湿性,通気性がよく、体を締め付けないような服装でお願いします。
・まだ体が暑さになれていない時期です。徐々に体が暑さに慣れるよう、涼しい
時に運動や入浴で汗をかく練習をしてください。
・運動後30分以内に糖質とタンパク質を含む食品(牛乳など)を補給すると血液
量を増加し、熱放散能力が改善するため熱中症予防に効果的を言われています
。(環境省環境保健マニュアル2018)ただし、牛乳の飲みすぎは注意してくだ
さい。(乳幼児の牛乳摂取量は1日400ml以下となっています。)
●Q&A
Q:子どもは外遊びをして、暑い環境に慣れさせた方が、体が強くなると思います
がどうでしょうか?
A:近年の日本の夏は人間が冷房なしで快適に生活できる気温、湿度の範囲を超え
ていると言われています。湿度が50%以下の場合は気温35℃までは人間の生存
域を言われていますが、夏の湿度は常に60%を超える日本では日中、冷房がな
いともはや安全に生活できない環境といえます。
また、子供は体温調節が未熟で、汗をかいて体内の熱を逃がす働きが十分でな
い、室外の日光の照り返しの距離が近い、不調を伝えにくい、遊びに夢中にな
り不調を訴えにくいなど熱中症になるリスクを多く持っています。
しかし、「汗をかくこと」で体温調整機能を育て、汗腺を鍛えることはとても
重要なことです。当園では、暑くで外に行けない時は適正な室内環境の中、体
操や遊びを通してじんわり「汗をかく」活動をしていきたいと思います。