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一年間の保育園看護師の仕事

hoikuennursesakura

保育園看護師って一体どういうことをするんだろう?

結構未知ですよね💦なんとなく「学校の保健室の先生」みたいな?といった印象かもしれません。

園側で看護師はこの仕事はお願いしますと振られるものがあります。

実際、私がいままでやってきたことについてお伝えしたいと思います。

これは一例ですので、こういう感じかと想像していただけたら嬉しいです。

保育園看護師が必ず行う仕事

身体測定

毎月の身体測定(身長、体重):いつも同じ時間、同じ条件で行います。

私は年に2回、頭位と胸囲を測っています。5月,11月。

4月はどうしても、慣らし保育中のお子さんは正確に測るのが難しかったりするので💦

測定した後は所定の書類に記入し、カウプ指数の算定もします。(アプリで成長曲線の中に収まっているか、カウプ指数も自動的に出してくれるものもあります😊)

結果について、担任の先生に報告します。やせ、肥満、頭部の大きさなど心配な子に対しては、担任や主任の先生、園医と相談しながら保護者に指導なども行っていきます。

園内の衛生管理

消毒薬の管理:私の園では手指消毒以外のすべての消毒はピューラックスを使っていま   す。(哺乳瓶消毒からプールまで)手指消毒は70%以上のアルコール。期限の管理や希釈濃度の計算など。

・嘔吐セットの用意:各部屋に蓋つきのバケツの中にガウン、使い捨て手袋、マスク、ビニール、ペーパーなどを入れてセットして置きます)

・職員の細菌検査を集めて提出。(月に1回、給食従事者は2回)

園内の検診介助

内科検診、歯科検診、眼科検診、耳鼻科検診など。そのほかに尿検査など実施します。しかし自治体により、検診を行う項目や回数が違うようです。

検診流れ

・検診の日程を決める。

・園医への連絡

・検診の問診票の作成、配布、質問などの集計

・検診時の介助

・検診後の結果の集計、質問や異常があった児に対しては保護者に報告し受診などお願いし、結果を報告してもらう。

必ず、検診はやらなくてはならないものなので、欠席者は後日園医さんの所へ行って検診を受けてもらいます。催促しないとなかなか時間がかかる場合もあります😔

感染症対策

・園独自の感染症対応マニュアルを作成

 保育所における感染症対策ガイドラインを基に作成していきます。

・園児に手洗いや咳エチケットなどの指導

・職員に対しても手洗いや排泄物の処理の仕方、消毒薬の扱いなど指導していきます。

・感染症が発生した時の対応:保護者に提示、疾患に対しての対策(感染者が増えた場合の段階的対応、園医への報告、行政報告など)

・園児や職員の予防接種状況の把握。まだ受けていないものは早めに受けてもらうよう声かけをします。

病児の対応

保育中にケガ、病気の時は保護者に連絡をとって報告したり、お迎えをお願いしたりしまうす。

また、ケガの場合は簡単な応急手当や病院に受診のための同行をします。

発熱や発疹など感染症の疑いがある場合は保健室で保護者が迎えにくるまで保育したりします。なので園児全員と顔みしりになるよう普段なるべくクラスを回って園児とたくさん接するようにしています。

また、「おなか痛ーい」「あたま痛ーい」顔色がよくない、めそめそしているなど病気と関連しているものか、一時的なものなのか様子をみたり、緊急があるのか判断もします。

乳児クラスの保育補助

乳児クラスでは、看護師も保育士の1人としてカウントされるので、ほぼ保育士としての仕事をすることが多いです。(これは園によるようですが、まったく保育に入らない場合もあるようですが)

仕事は補助なので、保育士の先生の指示に従って動くことが基本です。先生たちが仕事をしやすいように雑用も率先してやる気持ちさえあれば大丈夫です😊

当たり前ですが、保育の中心は保育士さんです。私たち看護師は縁の下の力持ち的な存在と心得ているのがうまく回っていくような気がします。

ほけんだよりの作成

毎月初めに発行します。

どんな内容を書こうが毎回悩みます😅

保護者の皆さんに読んでもらいたい、すこしでも「そうなんだ」と発見があるものにしたい。それにお願いしたいことも伝えたい。いろんな願いを込めて書いています。

このブログでも毎月のほけんだよりを掲載していますので、すこしでも参考になればうれしいです。

保健関係の書類の作成

  • 保健日誌の記入
  • 園児の健康記録の記入
  • 園に応じた書類の作成、マニュアルの作成

新入園児の面接時の説明

新入園児が入園する際に園の保健関係について説明します。

私は、これが最も大切な仕事かなと思うこともあります。

園と保護者が一体となって子育てをしていく。そこにはなるべく不満がないように最初にこの園はこういう方向で行っていますよと保護者にわかってもらう。とっても大事なことだと思います。書面も用意しています。

説明の内容は

日常の生活について
  • 早寝早起き朝ごはん
  • 目やにや充血、目のかゆみ、発疹、のどの痛みなどいつもとちがう症状がある場合は必ず受診をし感染するものではないか確認してから登園すること。
園で体調不良になった時のお迎えの目安。
  • 私の園では37.5度以上の場合はお迎えを依頼していること。発熱があるときは受診してもらうこと。解熱後24時間は家庭保育をしてもらうこと。
  • 下痢やまたは嘔吐が2回以上あった場合はお迎えを依頼すること。ただし、1回でも症状が重かったり胃腸炎が流行っているときはお迎えを依頼することなど。

などなど。症状により細かく説明します。

園でけがをした時の対応
  • 擦り傷などの経度のけがの時は水道水で消毒し、状況により圧迫止血や冷やすななどの処置をすること
  • 受診が必要な場合の流れについて
  • 常に連絡がとれるようにお願いをする
園で預かれない症例
  • 発熱がある場合:発熱がある場合は必ず受診をしてもらい、解熱後24時間は家庭保育をお願いすること、園に受診結果や経過を報告してもらうこと。
  • 同居している人で感染症や感染症の疑いがある場合は必ず報告、家庭保育の協力をしてもらうこと。

病気については体調不要になった時のお迎えの目安と重複します。

感染症について
  • 登園届
  • 登園許可書
  • インフルエンザ経過報告書
  • 新型コロナウィルス経過報告書
予防接種のお願い
  • 予防接種の対象年齢になったら、早めに受けてもらうお願い
  • 予防接種を受けたら園の方にも報告をしてもらう
  • 予防接種を受ける時は降園後か休みの時にしてもらう
薬について
  • 家で内服している薬があればその都度報告してもらう
  • 基本、園では与薬することはしないため、受診の際1日2回の薬を処方してもらう
  • ただし、3回の与薬の場合は園でも対応すること。
  • その場合の与薬指示書の書き方。
などです。一番トラブルになりやすいのが、体調不良時の対応です。「こんなこと聞いてない」「そんなこと知らない」というようにならないようにこの場でしっかり理解してもらうことが大切かと思います!

まとめ

保育園看護師が行う仕事をなんとなくざっくりあげてみました。

けが、病気の対応だけではなく、保護者対応も重要な仕事です。

また、アレルギーや慢性の病気を持っている児に対してはそれに対しての対応もとっていきます。

そして、保育のお手伝いをすることもあります。発表会で使う衣装を作ったり、運動会の小道具を作ったり。保育園のチームの一員として、年中行事を一緒に盛り上げたり。なんだか学生時代の文化祭のノリを思い出したりして結構楽しいですよ😊

ABOUT ME
さくら
さくら
保育園看護師
保育園看護師のさくらです。保育園看護師として約20年勤務しています。保育園の保健について、また保育園での生活についてなど少しでも子供に関わっている方のための情報を発信したいと思っています。 プライベートでは孫にメロメロなおばあちゃんです。
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