ほけんだより11月号

こんにちは。保育園看護師さくらのブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、保育園看護師のお仕事について、また子どもの病気のことなど子どもに関わる方に向けてお話させていただきたいと思っております。
ほけんだより11月号を作成しました。
今回は、気温湿度ともに下がっていくにつれて、だんだん感染性胃腸炎が流行していく季節ですのでこちらをメインに考えてみました。
なるべくなら罹りたくないベスト1位の病気!最小限になるといいですね。
また、これも季節的な、「お肌の乾燥。発疹問題」や「衣類問題」
そして、免疫力をあげるために「寝る温度」もとても重要なのだという話も織り込んで作成してみました。少しでも参考になったらうれしいです。
ほけんだより11月号➡ダウンロードはこちらから
前文

10月を迎えてから、朝晩は随分涼しくなり、肌寒さも感じるようになりました。
きっと、11月は冬がひたひたを感じるようになっているでしょう。そしていつの間にか「立冬」です。今年は11月7日だそうです。「立冬」は暦の上では冬の始まりを意味するそうです。「立冬」は「冬至」と違ってかぼちゃを食べるなどの風習はないようですが、冬の始まりということで、暖房器具やカーペットを冬仕様にしたりするには良い時期のようです。ただ、季節の移り変わりは早いので11月始めでは、もうすでに冬支度は終わっているかもしれませんね💦
季節の変わり目でもあるので、十分に睡眠や栄養をとったり、手洗いなどしっかり行い備えていきたいですね。
主文(感染性胃腸炎)

冬と言ったら、避けて通れない病気「感染性胃腸炎」
「気持ち悪い」「嘔吐」「下痢」…。ほんと辛いですね。子どもだけじゃなく職員も十分気を付けないとならないですね。特に、私たちが感染源になってまき散らしてしまうこともあるので💦
「感染性胃腸炎」は厚労省の感染症マニュアルで記してあるように症状があるときは「休まないといけない」病気です。そして登園するときは「登園届」を持ってきてもらうというようになっている園が多いのかなと思います。
ただ、中には「お腹の風邪」と言われたから大丈夫です。「冷たいものを食べすぎたみたいです」「お医者さまに登園可と言われました」「抗生剤を飲んでいるので」などなど。
と言われ、登園後、水分を飲んだだけで大量の下痢便が!!
なんてことも多いです( ;∀;)
「お腹の風邪」=「感染性胃腸炎」です。
「冷たいもの食べたから」うーん、何回も続くとお家で様子見てもらいたい。「抗生剤?」たしかに下痢する場合もあるだろうけど。
こっちは医者ではない、判断できないよー。せめてお医者さんに相談してほしい。
お家の人も仕事忙しいですものね。なかなか続けて休むのも大変。確かに下痢だけだとなおさら💦わかりますが、、、
でもでも確実に何人かうつっている感じもする。
ほんと難しいです。とにかく、症状がある子は別保育にする。下痢の時のおむつ替えは換気のある子どもが立ち入らない場所で行うなど色々対策をとりますが、なんかもやもやしますね。
ただし、ルールとして家で24時間以内に2回以上下痢や嘔吐があった場合は欠席してもらう。また園で2回以上下痢もしくは嘔吐があった場合はお迎えをお願いすることと。胃腸炎流行時や1回でも症状が重い場合はお迎えをお願いしています。
それから、胃腸炎が治って戻ってきても、園で明らかな下痢便が1回でた時点でお迎えをお願いしています。
このことは、事前に入園説明会の時も説明しています。また、「感染性胃腸炎」のお子さまが園で出た時もお知らせの中に盛り込んでお伝えします。
やはり、実感として、「胃腸炎」は感染力が強いです。あっという間に広まることを考えると、保護者様にはかなり協力してもらわないとならない病気だと思います。
また、下痢や嘔吐時の消毒も大切ですね。しっかり職員研修をしてだれでも確実にできるよう、そして処理をした職員はなるべくその日は子どもとの接触をしないなどの対策もしっかりですね。
保護者の皆様には「ほけんだより」「保護者会」などを通じて、保育園で流行することがないよう常に園の対策を伝えて、協力していただけるように伝えていきたいですね。
「胃腸炎」はとにかく、ウィルスが体からでていってもらわないと治らないので、しっかり水分をとりお腹にやさしい食事を心がけると良いようです。
副文(乾燥肌について)

夏はまだそれほど気にはならなかったですが、空気が乾燥する時期になると途端にかさかさお肌で赤くなっていたり、かゆみでポリポリかくお子さんが目立ってきます。
いつも保湿剤を塗って、バリア機能が正常に働いていてくれれば、ちょっとの刺激ではなんともないのですが、やはり保湿剤を塗っていないとお肌のデリケートなお子さんは粉をふいたようになったり、ごわごわになったり、発疹ができたり…。
この発疹は感染症??たぶん「乾燥」からくるものだろうな。と予想はつくけど、私たちは医者ではないので診断できません。
「発疹」があったら、お迎えをお願いして受診していただくしかありません。
それを理解してほしいと思いこの文を載せました。
ただ、さすがに「発疹」があった場合はすぐさまお迎えをお願いすることはありません。
その子のいつもの肌の状態を把握するものそうですし、少し様子をみて増えるのか減るのかを観察することや発赤を伴うか。左右対称か。水泡か。蕁麻疹様か。かゆみは。部位は。などなど。いろんな病気に当てはめながらですが。少し隔離して保育させてもらいます。
そして、診断できない私たちは受診をお願いするしかないんです。その時の電話連絡も申し訳ない気持ちでいっぱい。ただの乾燥肌に越したことないのですが、そうだとしたらしたで、「なんでもなかったです」と不服そうに言われるもの辛いです💦
なので、ほんとにいつもお肌をきれいな状態にしていただけると助かります!これはほんと願望で、お願いです。
副題 (寝室の室温について)

これから本格的な冬に向けて載せてみました。
特に一軒家の場合、冬に暖房を切って寝てしまうと10度以下になることもありますよね。
たくさん、お布団をかけたり、厚着をしたり、靴下をはいたり・・・。
体的にはNG行動です!
特に子どもは体温調整機能も未熟ですし、たくさん着せて寝てうつ熱で睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。
WHOでも示しているように、冬もしっかり暖房つけて眠ることが病気の予防になるようです。
副文 (服装について)

特に朝晩寒くなると、とたんに厚着のお子さんが増えてきます。ただ、日中との温度差が激しいこの季節は厚着で体を動かすと汗をかいてかえって体が冷えてしまうことがあります。
着替えの洋服に薄手の物があるといいのですが、全て冬物に入れ替わっていたり・・・。
園内の温度や日中の様子などもお伝えしたら、洋服をそろえる目安もわかるのかなと思い、載せてみました。暑い日はたまにエアコンをかけることもありますよね?
ほんと朝と昼では気温がぜんぜん違うのが今の季節ですね。
服装の見本は園によって違うと思いますので、その園に合った物に変えてください。
まとめ

今回は冬に向けての内容になりました。
11月は気候としては、とても過ごしやすく紅葉狩りやお芋ほりなど自然と戯れるのによい季節ですよね。
これから迎えるであろう感染症などの芽を摘み取りながら、手洗いや鼻のかみ方、排泄物の処理のしかたなど子どもたちへの保健指導も必要になってきますね。
実りある季節になりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。すこしでもお役に立つ内容があったらうれしいです。