秋の遠足。保育園看護師が気を付けること。
こんにちは。保育園看護師さくらのブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、保育園看護師のお仕事について、また子どもの病気のことなど子どもに関わる方に向けてお話させていただきたいと思っております。
暑かった夏が過ぎ、やっと快適に過ごせる日々が増えてきました。園でも芋ほりや遠足などで園外活動が増えてくる頃ですよね。
午前中の数時間の公園遊びと違って、乗り物に乗ったり、お弁当を食べて帰るような一日がかりの園外活動は計画から実施までとっても大変ですよね。
今回は保育園の看護師として、用意するもの、気を付けなくてはならないものなど私なりに考えたことを載せたいと思います。
園外活動に持っていくもの

救急セット➡体温計、絆創膏、ガーゼ類、包帯、三角巾、サージカルテープ、はさ み、水、毛抜き、ガムテープ、保冷剤、使い捨て手袋、マスク、タオル,ティッシュ、ウェットティッシュなど。
嘔吐セット➡ピューラックスをしみこませた雑巾、バケツ、ビニール類、ウェットティッシュ、新聞紙、使い捨て手袋、マスク、着替えなど
遠足近隣の医療機関の電話番号、園児の緊急連絡先や園児情報
エピペン(必要児)、筆記用具、現金
交通機関で気をつけること

一定数のお子さんが「乗り物酔い」を起こします。また、急に胃腸炎の症状を引き起こすお子さんもいます。きっと、とっても遠足を楽しみにしていて保護者の方も少し無理をさせることもあるかもしれないし、子ども自身も無理をしてくる場合もあります💦
バスや電車で嘔吐した場合を想定して「嘔吐セット」は必需品です。
私はなるべく荷物を増やさないようにかつすばやく行えるように、ピューラックスの液体ではなく、遠足に出かける前に0.1%のピューラックスを染み込ませた雑巾を何枚か用意して持って行っています。
園外保育中に気をつけること

やはり、いつもと違う場所に行くと子どもたちのテンションも爆上がりですよね😅😅
転んだり、枝などで切ったり・・・。小さケガは近くに水道水があれば洗ってあげたり、なければ持参した水で洗い流しガーゼなどで保護します。痛みが続いたり、腫れがある場合は医療機関や救急車要請します。
虫類も気を付けないといけないですね。蜂や蛾や毛虫などなど。毛虫の場合、針がついていた場合はガムテープで取り水で洗い、保冷剤で冷やしながら医療機関に受診します。蜂にさされた場合は、針を静かにとり水で洗い冷やしながら。他の虫でも子どもが痒がったり、痛がったり皮膚に水泡や発赤、腫れがあったりした場合は医療機関を受診します。
アレルギーをもっている子に注意すること

そして、秋の遠足で気を付けないといけないこと。特に「アレルギーを持っている子」ですよね😔
秋の花粉症➡ブタクサやヨモギ、カナムグラなど。
これらの花粉は粒子が小さいため、気管支に到達して喘息の症状を引き起こしたりします。少し怪しい場所に行く場合はマスクをして遊ぶことも考えないといけないですし、体調にも常に気を配る必要があります。
動物のアレルギー➡動物園に行くときは注意ですよね。動物のフケは粒子が小さいので空気中に浮遊していて吸い込みやすいです。事前にマスクなどの対策も必要になってくると思います。
そして、食物アレルギーがあるお子さんが給食では全除去しているものでも、家では多少食べているからと持ってきてしまうことも😔 事前に保護者に「アレルギーの確認と注意事項」をしっかりしておくことが重要ですね。
また、普段は給食後、午睡や少し静かに体を休ませる時間がありますが、遠足ではお弁当後は休むことはしませんよね。
幼児期になると、まれに、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の危険もでてきます。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食後まもなく運動をしている最中に突然発症します。食物は小麦、エビなどの甲殻類が多いが、果物、魚介類、野菜など様々な食物が原因になります。
それらを食べたあと、食後2時間以内(1時間未満が多い)に比較的激しい運動を行うと、蕁麻疹から次々にアナフィラキシーの症状が現れてくる。
ですので、食後はいつものように少し静かに遊ぶ時間をつくるよう提案することにしています。
まとめ

園外活動は保育園の職員にとっても責任のある大変な活動ですよね。
でも、子どもたちの楽しそうな姿を見るとチャラになってしまうんですけどね😊
すこしでも安全に過ごせるように、事前準備はとっても大切ですね。私も何度も「あれ、持ってくればよかった!」と反省することばかりで💦
きっときっと、上記に載せたものでは足りないのではと思いますが、その場所場所に応じて頭の中でシュミレーションしながらやっています。
とにかく、園外は園内の安全な空間ではないので、いろんな想定を思い浮かべてですね。
そして引率の先生たちも具合が悪くなったりもしますので、その辺も心にとめて準備しています。
楽しく園外活動ができますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。すこしでもお役にたつことがあったらうれしいです。

