ほけんだより6月号

こんにちは。保育園看護師さくらのブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、保育園看護師のお仕事について、また子どもの病気のことなど子どもに関わる方に向けてお話させていただきたいと思っております。
前文
見出し
6月は梅雨の時期。雨でジトジトな日々が続きます。しかし晴れ間がのぞくと夏のような暑さ。戸外遊びやお散歩は天気とにらめっこの時期が続きます。梅雨時期ならではの遊びを楽しみながら、季節の移り変わりに対応できるよう、体調管理も十分に行う必要があります。
主文
「噛む力」について
6月4日~10日は口と歯の健康週間ですので、今回はこれを主題として考えました。
今回は「噛む力」という題材で書いてみました。
たくさん噛むと、唾液がでて虫歯の予防や消化酵素の分泌がよくなったり、しあわせホルモンのセレトニンがでるなどいいことがたくさんです。
「噛むこと」はとっても大事なことというのは、保護者の皆様も重々承知とは思いますが、なかなか実践するのは難しいことですよね。
子どもが好きなメニューといって思い浮かべるものは「カレー」「ハンバーグ」「お寿司」など。柔らかくて、食べやすいもの。そして毎日忙しく生活している保護者の方は子どもが好きなものを与えてしっかり食べてくれることが大前提なのだと思います。
そして、「噛む力」を育てるのはただ「かたいもの」を食べればいいということでもありません。
「いろいろな食材、いろいろな形状の物を楽しんでおいしく食べること」が結局「噛む力」を育てることになると思います。
歯の萌出状態を考慮することはもちろんのことですが、小さいうちから周りのおいしそうに食べている大人たちの様子を見たり、一緒においしく食べる。噛み応えがあるものを少し意識してあたえるだけでも違うと思います。
副文1
食中毒について
6月の梅雨時は食中毒が増える時期です。
保護者の方々への注意喚起ということで記事にしてみました。
食中毒といっても、細菌性やウィルス性、アニサキスなどの寄生虫や自然毒などもありますが、今回は梅雨時に多い細菌性の食中毒についての特徴を記載しました。
菌によって特徴がありますが、総合して「こういうことを気をつけましょう」というようにしています。
主な食中毒の細菌の特徴
- 暖かく、水分や栄養分があると猛スピードで増殖する。
- 1個の細菌でも数時間後に何百万個にも増える
- 加熱や消毒で死滅するものが多い
- 冷蔵庫や冷凍庫に入れ低温にすると増殖が遅くなる
- 手や調理器具、汚れた水から食べ物にうつる
しかし、中には熱に強い菌(加熱しても死ににくい、毒素が残る)もいます!
→黄色ブドウ球菌、セレウス菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌
また、冷凍しても死なない細菌もいます!
→リステリア菌、サルモネラ菌、カンピロバクター
食中毒にならないためには・・・
- 食品は常温で放置せず、冷蔵庫(4℃以下)冷凍庫(-15℃以下)に保ち早めに食べきることが大切です。
- 手や調理器具をしっかり洗いましょう。特に手に傷があると菌が付きやすくなりますので注意しましょう。→手に傷があると黄色ブドウ球菌がつきやすくなります。
- 肉、魚は十分加熱しましょう。(中心部75℃以上、1分以上)
園の給食は厚労省 大量調理施設管理衛生マニュアルに基づき調理をしていることまた具体例を示し、保護者の方に安心してもらうものいいかもしれませんね。
副文2
咽頭結膜熱(プール熱)ついて
夏に流行る感染症を載せました。
また、アデノウィルスによる感染症は登園許可がでても、数週間、咳、鼻水、目やに、便からウィルスの排出かあるため感染症対策をしなくてはならないですね( ;∀;)
常に、清掃、消毒、環境整備・・・。あっという間に感染が広がりますものねー。
副文3
水いぼについて
近年では夏は暑すぎて水遊びをすることができず、夏前に水遊びを始める園もあるかと思います。そこで頭を悩ますのが、水いぼ!それぞれの園では水遊び時の水いぼ対策は決まっているとは思いますが。
とる、とらない、水遊びの時は水いぼがかくれるものを着るなど。でも私の意見としては水いぼをとってから水遊びに参加してほしいなー。
実際、他のお子さんに移ってしまった例もあるし(たぶん)・・・。
ほんと悩ましいです。
ほけんだより 6月号
ほけんだより6月号を作ってみました。
一例ですので、記事やかわいい挿絵を追加したりしていただいたら光栄です(⌒∇⌒)
参考になればうれしいです。