保育園看護師が思う。登園受け入れで注意すること
こんにちは。保育園看護師さくらのブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、保育園看護師のお仕事について、また子どもの病気のことなど子どもに関わる方に向けてお話させていただきたいと思っております。
今回は朝の受け入れ時について載せてみました。
保育園での朝の受け入れ時、こちら側としては、どうにか保護者の役にたちたい!負担を軽くしてあげたい!寄り添いたい!と想いで本来受け入れない方がよい場合でも受け入れてしまう。それによって良くない結果になってしまうなんてことがよくあります。
優しく奉仕の気持ちが違う結果になってしまうということはほんと不本意ですよね😭
朝の受け入れはたまに、保護者とかなりの攻防戦になることがあります😔😔
保護者も職場に行こうと必死になっていることもありますし。でもでも、保育園側の都合もありますから、心を鬼にして断ることも多いですよね。
看護師は矢を止めになることもあります。でも全体的に保育園を守ることにもなるので防波堤としてがんばらなくちゃですね🦾🦾
今回は、朝の受け入れ時、気を付けていることを看護師として私なりに考えてみました。
朝の受け入れ時の観察事項

- 発熱はないか
- 咳、鼻水はないか
- 発疹はでていないか
- 目の充血、目やにはないか
- 機嫌はいいか
- 食欲はあるか
- 下痢や嘔吐はないか
発熱はないか

今の時期、感染症。特にインフルエンザが心配です。
登園時、玄関先で検温をしてもらうようにしています。(人数が多い時は非接触型の体温計対応でもよいと思います)
どこの園でも、検温をしてから登園するという約束になっていても、実際は検温していないご家庭もして💦疑うわけではないのですが、たまに朝から発熱しているお子さんもいます。
そのようなことがあると、朝の職員が手薄な状態で隔離することもできず。
とにかく、検温の時間を見越して余裕をもって登園してもらうに声をかけています。
37.5℃以上のお子さんに対しては、保育をお断りしています。さすがに38℃を超えていたりすると、素直に降園してくれますが、37.6℃くらいだと「そんなはずはない」「今、走ってきたから」「厚着をしてきたから」となります。
そんな時は、園で親子で少し休んでもらったり、服装の調整や水分補給して再度検温してもらいます。そこで、熱が下がるようなら保育は可ですが、とにかく、色々手をつくすこと。
そして下がらない場合は申し訳ないですけど降園してもらいます。手を尽くしたけど下がらないならしょうがないを保護者に納得してもらうこと。
朝から37.5℃超えているとほとんどその後上がりますからね😓
たまに、「家に帰ったら、熱が下がっていた」とチクリを言われることもあります。
でも、笑顔で「よかったですー」と返します😅
事実がオンリー! 私たちはお医者さんでも預言者でもないのですから。
職員全体がそのように対応することを園全体で把握することも大切ですね。
咳がある

・昨晩よく眠れたか
・咳で嘔吐することはないか
・ぜーぜーしていないか
・息苦しさはないか
・機嫌はいいか
・ケンケンという咳をしていないか
など。
上記の症状がなく咳だけの場合は、そのまま預かることが基本です。ただ、暖かい所から急に寒い所にきて、ゼーゼーしているなどの時は、受け入れて園で様子をみてもまだ、ゼーゼーする場合は「お迎え」に来てもらうという前提で受け入れることにしています。
ただ、園で症状が悪化した場合はご連絡いれますねとお伝えしています。
発疹はないか

登園時に保護者の方から「発疹がでているんですけど」と教えてくれるとうれしいんですけど、保護者も気づかなかったり、
洋服を着ているから、なかなか発見するの難しいですよね。
保護者から言ってくれた場合は、吸い口もあって明らかに虫刺されだろうという以外は基本、受診してもらってから登園してもらうようにしています。
顔に発疹があった場合は、体を見せてもらい、発疹があったら、そのまま受診してもらう。
ただ、発疹が2.3個の場合はとりあえず受け入れて増えていくようなら「受診」をお願いするようにしています。
年齢の小さいお子さんで、発熱で数日休んでいて登園してきた場合は「突発性発疹」の場合もあるので注意ですよね。
また、下痢で長期休んでいて登園してきたお子さんで陰部が真っ赤で腫れあがっていて、しわの部分も赤かったので「カンジタ皮膚炎」かと思い受診をしてもらったところ、「蕁麻疹」だったことがありました。
太ももの一部だけ発赤、細かい発疹がでたお子さんが「溶連菌感染症」だったこともありました。
発疹は難しいですね。とにかく受診してもらうことですね。
目の充血、目やにはないか

登園時、目が赤い、目やにがあるに不随して涙目や目のかゆみ、痛みがあった場合は、受診してから登園してもらいます。
「アレルギー」で受診していればいいのですが、「たぶんアレルギーだと思います」はお断りしています。
流行性角結膜炎や急性出血性結膜炎は登園不可の病気です。派手な充血、べったりした目やになんて思いがちですが、流行性角結膜炎はうっすらの充血に涙目の場合でも診断されることがあるので、見逃すぐらいのものでも要注意だなと思いました。
また、流行性角結膜炎や急性出血性結膜炎ではないので休む必要はないですけど。結膜炎(ウィルス)は「うつり」ますので、その子の使った物の消毒や手洗いは必須ですよね!
機嫌はいいか

登園時に泣いてくる子もいますよね。「登園渋り」の場合もありますし、登園時転んだとか、ケガをしたとか。はたまた、どこか痛いのか、具合が悪いのか。
保護者に訪ねて糸口が見つかればいいのですが、保護者もわからない場合は。
特にしゃべることができない小さなお子さんは大変ですよね。
見た感じ(どこか赤くなっていたり、腫れていたり、腕があがらない、耳を触っているなど)特に異常がない場合は受け入れて様子をみます。
ただ、家でも機嫌が悪かった場合は、「お家で今日はのんびりしませんか」と提案はします。なかなかそうはいかない場合は「園で様子みますね。何かあったら連絡します」というようになることになりますかね。
ただ、話をきいていて、実は朝、椅子から落ちたなど頭を打った時は24時間はご家庭で様子を見てくださいとお断りしています。(これは機嫌が悪くなくてもですが)
食欲不振

食欲不振以外に何も症状がない場合は「気をつけてみていきますね」とかえしますが、「水分も摂りたがらなかったり、園でも食べなかったり、様子がいつもと違う時はご連絡しますね」となりますが、
のどが痛い、口の中が痛いという場合もあります。
一応、口の中を見せてもらって、口内炎などないか、発疹はないか、のどが赤くないか見せてもらいます。
のどが痛いのを保護者は結構軽視してしまいますが、「溶連菌感染症」の場合が結構あります。
「のどが痛い」場合は「一応、このまま受診されて感染症でないことを確認してから登園してください」とお願いしています。
下痢や嘔吐はないか

24時間以内に2回以上、嘔吐または下痢をした場合は家庭保育をお願いしています。
嘔吐は結構明確ですが、下痢って難しいですよね。
その子によって、便の形状も違うし、回数も違って。ただ、私たちもいつも子どもたちに触れ合っているので、この子はこういう感じだな。いつもと違うなというのは把握はできていますが、下痢についても保護者との攻防戦はありますね😓
また、「抗生剤を飲んでいるので下痢しています」ということもよくあります。このワードも悩ましいです。そういうこともありますが、回数的におかしいぞっていう場合は心を鬼にする場合も。
下痢だけで休むのは、不本意だというのもわかる。でも確実にウィルスをばらまいている!
他の子にうつっている😔
一回下痢をすると、腸が修復するのに時間がかかるから長期戦になるのもわかっている。せめて「よくなっている実感」を感じてから登園してもらいたいものです。
園では、下痢便を写メして保護者に見せ、なるべく下痢便のおむつ替えは保育室から離れた場所で行う様にしています。消毒もがんばって💦やっているので協力的な保護者がたくさん増えるようになるといいなと感じています。
最後は本題からずれてしまいました🙇
最後に一番大事なこと

朝、登園してきたら、子どもの顔をみて「おはよう」とあいさつすること。
そこで、子どものほとんどの子どもの様子がわかります。
そして、保護者に「おかわりないですか?」「体調大丈夫ですか?」と声をかける。
それを言わないと、保護者は「聞かれなかったから言わなかった」「聞かれてきずいた💦」「そういえば・・・」ということがあります。
当たり前のことですが、とっても大事なことだと思います😊
まとめ
朝の受け入れ時の短い時間でいろんな情報を得ることはほんとに大変です。
登園ラッシュの時は嵐ですよね。
でも、この受け入れがその日の保育園の運営にとっても左右されますので大事な仕事です。
感染症対策や子どもの体調の把握も担いますので集中の時間ですね。
まず、登園してきたら、子どもの顔をしっかり見て、保護者に「変わりないか」聞く。
これだけでほとんどの情報を得ることができると思います。そうして、そこで得た情報を担任の先生に伝えることもお忘れなく。
子どものため、保護者のため、良かれと思って受け入れたことが、感染症の拡大などのちのち不都合となることがないよう、判断を誤らないこと。心を鬼にすることも必要ということを感じています。
最後に園での朝の受け入れの目安を職員全員で共有すること。人によっていうことが違うは保護者の信頼を損ないますからね😓
最後までご覧いただきありがとうございました。今回の内容が役にたてばうれしいです。

