ほけんだより 4月号
こんにちは。保育園看護師さくらのブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、保育園看護師のお仕事について、また子どもの病気のことなど子どもに関わる方に向けてお話させていただきたいと思っております。
いよいよ、一年間の総まとめの時期がきました。
お別れ会、卒園式、そして入園式の準備…。
行事の合間には、書類の整理や作成。ほんとに目まぐるしく日々が過ぎていきますよね。
4月のほけんだよりを作成しました。参考になればうれしいです😊
4月ほけんだより➡ダウンロードはこちら
前文 あいさつ文

新年度、新入園児をお迎えするにあたり、あいさつとしました。
そして、ほけんだよりの内容的にも少し、新年度最初ということで内容を詰め込み気味にしてしまいました。😅😅
慣らし保育の時期はまだ、保護者の方も仕事をしていない方が多いのでお手紙もじっくり読んでくれるのではないかと思いまして💦
早急にわかっていただきたいことを内容にしました。
主文 早寝早起き朝ごはん

基本中の基本!ですが、難しいのも本当😓😓
わかっていても、マニュアル通りにはいきません💦重々承知ですが、新年度ですから😊
保護者の方もほんと、希望とやる気に満ちた表情をしていますよね!
新年度って、私自身も「心を入れ替えてがんばろう」という気持ちにさせてくれます✨
それでは、「早寝早起き朝ごはん」について少し解説します。
☀️ なぜ「早寝早起き朝ごはん」が最強なのか?
結論から言うと、この生活習慣は子どもたちの体内で「3つの魔法のホルモン」を最高の状態でリレーさせるために絶対に欠かせないサイクルだからです。
その3つのホルモンとは、「成長ホルモン」「セロトニン」「メラトニン」。 これらがどう連動しているのか、サクッと見ていきましょう!
1. ぐんぐん育つ!【成長ホルモン】
「寝る子は育つ」は科学的に大正解!睡眠中、特に深い眠りについている最初の時間帯にたっぷり分泌されるのが「成長ホルモン」です。 骨や筋肉を作るだけでなく、日中に傷ついた細胞を修復し、脳の疲労を回復させる超重要ホルモン。夜更かしをして睡眠の質が下がると、このホルモンが十分に分泌されず、成長や免疫力に影響が出てしまいます。
2. 朝のスイッチ&ハッピーの源!【セロトニン】
朝、スッキリ目覚めて機嫌よく遊ぶために必要なのが「セロトニン(別名:幸せホルモン)」です。 セロトニンを分泌させるスイッチはズバリ、「朝の太陽の光を浴びること」と「朝ごはんをよく噛んで食べること」! 朝ごはん(特にタンパク質)をしっかりモグモグ噛むことで、脳が覚醒し、情緒が安定します。朝から元気に園庭を走り回れる子は、このセロトニンがたっぷり分泌されている証拠ですね。
3. 質の高い眠りへのお誘い【メラトニン】
夜になると自然と眠くなるのは、「メラトニン(睡眠ホルモン)」のおかげ。 実はこのメラトニン、朝に作られた「セロトニン」を材料にして、夜暗くなると分泌されるという特徴を持っています。つまり、朝しっかりセロトニンを作っておかないと、夜にメラトニンが不足して「なかなか寝付けない…」という悪循環に陥ってしまうのです。
あと、睡眠ホルモンである「メラトニン」には、実は「性的成熟を抑える(早熟にブレーキをかける)働き」があります。
夜暗くなると分泌されるメラトニンですが、夜更かしをして明るい部屋にいたり、スマホやテレビなどの強い光を浴び続けたりすると、分泌量がガクッと減ってしまいます。その結果、思春期を遅らせるための「ブレーキ」が弱まり、体が早く大人になろうとしてしまうのです。
🔄 奇跡の「ホルモン・リレー」を回そう!
お気づきでしょうか?この3つのホルモンは、見事なバケツリレーをしています。
- 【朝】 太陽の光と朝ごはんでセロトニンON!(ハッピー&活動的)
- 【夜】 セロトニンがメラトニンに変身!(自然な眠気)
- 【睡眠中】 ぐっすり眠って成長ホルモンドバドバ!(心身の成長・回復)
「早寝早起き朝ごはん」は、単なる精神論ではなく、このホルモンリレーをスムーズに回すための最強の科学的メソッドなのです。
🍽️ なぜ朝ごはんが「魔法のホルモン」に不可欠なのか?
朝ごはんは、ただお腹を満たすだけではありません。先ほどお話しした「セロトニン(幸せホルモン)」をたっぷり分泌させ、夜の睡眠へと繋げるための超重要なミッションを担っています。
1. 「噛む」ことで脳のスイッチON!
朝、食べ物を「モグモグ噛む(咀嚼する)」という一定のリズム運動が、セロトニン神経を刺激します。噛めば噛むほど、脳がスッキリ目覚め、情緒が安定した状態で1日をスタートできるのです。
2. セロトニンの材料は「タンパク質」にあり!
セロトニン、そして夜の睡眠を促すメラトニンの材料になるのは「トリプトファン」という必須アミノ酸です。これは体内で作ることができないため、食事から摂るしかありません。 大豆製品(納豆や豆腐)、乳製品(牛乳やチーズ)、卵などの「タンパク質」に多く含まれています。
3. 体温を上げて「活動モード」へ
寝ている間は体温が下がっています。朝ごはんを食べて胃腸を動かすことで、内臓から熱が生み出され(食事誘発性熱産生)、体温がグッと上がります。体温が上がるからこそ、子どもたちは園庭で思い切り走り回れるのです。
🚽 腸を目覚めさせる魔法のスイッチ「胃結腸反射」

朝ごはんを食べると、なぜウンチが出やすくなるのでしょうか? それは、人間の体に「胃結腸反射(いけっちょうはんしゃ)」という素晴らしいシステムが備わっているからです。
夜寝ている間、私たちの胃の中は空っぽになり、腸もゆっくり休んでいます。 朝起きて、空っぽの胃に食べ物や飲み物が入ってくると、胃が「おっ、食べ物がきたぞ!」と反応し、そのサインが脳を伝って大腸へと送られます。
すると、大腸が「よし、新しく食べ物が入ってくるから、古いものを外に押し出そう!」と大きく動き始めます。これが胃結腸反射です。
1日の中で、この胃結腸反射が一番強く起こるのが「朝」なのです。つまり、朝ごはんを抜いてしまうと、この絶好の「排便チャンス」を逃してしまうことになります。
副文 子どもに多い感染症 溶連菌感染症
保育園生活において、年間を通して感染しやすい感染症の一つではないでしょうか?
急に発熱する子もいれば、食欲がないので、のどを見せてもらうと、真っ赤か😩
はたまた、細かい発疹が背中に!
受診したら「溶連菌感染症」だったということが多々あります。
初めて入園された保護者の方は「溶連菌感染症」という病気も知らないことがありますので、
一番最初に「ほけんだより」に載せてみました。
副題 園でのけがの対応について

園での擦り傷などの応急手当は「患部を水道水できれいに洗う」ということにしています。「なぜ、消毒薬を使わないのか」と疑問に思われる保護者もいるかもしれないので、最初に伝えておきます。
絆創膏ではなく、「キズパワーパッド」などで傷を乾かさない対応ができたらよいのですが、園では予算の問題、継続できるかの問題がありますので、園での対応は止血してから、絆創膏やガーゼ保護にとどめますので、そのあとの判断はご家庭にお任せしますという姿勢にしています。
大きい傷、顔の傷はすぐに受診の対応をとります。
副題 麻疹風疹の予防接種について

なかでも、年長児の時に受ける麻疹風疹第二期ですよね。
4月や5月にすぐに受けてくれるといいのですが、それ以降になると忘れてしまったり、
感染症にかかってしまったり、体調が悪かったりとかで意外に受ける機会を失ってしまったということがあります。
とにかく、早いうちに接種してほしいです。自己負担になると〇万円ですからね💦
副題 身体検査について

毎月一回、身体検査を行っていますが、女の子の髪問題が。
身長を測るとき、かわいく結んである髪をほどくのは悲しいです。
ぜひ、身体検査の日は決まっていますので、確認して下の方で結んでほしいと願いをこめて、
副題 初めて保育園に預ける保護者様へ

初めて保育園に預けられる保護者様はほんとに不安ですよね。
泣き叫んでいる子どもをみて、いつになったら慣れるのだろうか。
笑顔で登園している子を見て落ち込む。
初めての場所でもぜんぜん、泣かずに登園するわが子にも寂しい気持ちに。
親は子どものことになると、自分自身とは違う感情が芽生えます。
そして、子どもは親の表情をよく見ています。それによって子どもの心が左右してしまったり…。
この「親の表情が子どもの行動を決める」という現象(社会的参照)を見事に証明した有名な心理学者、ジョセフ・キャンポス(Joseph Campos)と、メアリー・エインスワース(Mary Ainsworth)の理論が非常に分かりやすいので、現場で保護者の方に伝えるためのエッセンスとしてご紹介しますね!
1. 「ママが笑顔なら怖くない!」を証明したキャンポス博士
キャンポス博士は、赤ちゃんが親の表情をどう読み取って行動を変えるかを、「視覚的断崖(しかくてきだんがい)」という有名な実験で証明しました。
【どんな実験?】 床の一部が透明なガラス張りになっていて、赤ちゃんからは「崖(段差)」のように見える装置を作ります。赤ちゃんをその崖の手前に置き、崖の向こう側でお母さんに待ってもらいます。
- パターンA:お母さんが「笑顔」で呼ぶ お母さんがニコニコと楽しそうな顔で呼ぶと、赤ちゃんは「あ、ここは安全なんだ!」と判断し、約74%の赤ちゃんが崖(ガラス)をズリバイで渡りました。
- パターンB:お母さんが「不安・恐怖」の顔をする お母さんが「危ないかも…」という不安な顔や怖い顔をしていると、赤ちゃんは「ここは危険だ!」と察知し、なんと1人も崖を渡ろうとしませんでした。そのまま泣き出してしまう子もいたそうです。
【キャンポス博士が言っていること】 赤ちゃんにとって、初めての環境(保育園)はまさに「崖」と同じくらい未知でドキドキする場所です。キャンポス博士は、「子どもは不確かな状況に置かれたとき、最も信頼する養育者の表情を『安全確認のシグナル』として利用する」と結論づけました。 つまり、朝の登園時にママが不安そうな顔をしていると、子どもにとって保育園は「渡ってはいけない危険な崖」になってしまうのです。
2. 「安全基地」の提唱者、エインスワース博士
もう一人、エインスワース博士の理論も、この状況をうまく説明してくれます。
【エインスワース博士が言っていること】 彼女は、子どもにとって親は心のよりどころである「安全基地(Secure Base)」であると提唱しました。 子どもは、この安全基地が「しっかり安定している」と確認できるからこそ、そこから離れて新しい世界(保育園やお友達との遊び)へ冒険に出ることができます。
もし、朝のバイバイの時に安全基地であるはずの親がグラグラと揺れて不安がっていると、子どもは「基地が危ない!離れちゃダメだ!」と本能的にしがみつきます。「親がどっしり構えて笑顔で送り出すことが、子どもの自立と冒険心のスタートボタンになる」ということなんですね。
子どもと離れるのは、「辛い、心配」ということもあるでしょうけど、「子どもは子ども」「親は親」。子どもたちはほんと、新しい環境になれるのは早いし、楽しいことを見つける天才ですよね!。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
新しく迎える保護者に向けて、あれもこれもと載せたほけんだよりになってしまいました。
もう少し、中身も充実したものにしたかったのですが、追々伝えていけたらなと思います。
新学期、わくわくもありますが、やるべきことはたくさんですね。
とにかく腰を痛めないよう、体の方はくれぐれもご自愛ください。
少しでも、役に立つことがありましたら、うれしいです。

